1. あなたの不動産、いま「売るべき」か？

 

2025年、東京の不動産市場は一見好調に見えますが、その表面の奥にある動きに注目する必要があります。

物件を所有しているすべての人が「売却」という選択肢を一度は考えるこの時代、今売るのが得なのか、それとも待つべきなのか。

 

この記事では、データとトレンドだけでなく、不動産オーナーの視点から「売却のタイミング」について立体的に掘り下げます。

 

 

	この記事の監修者		田中利貴文
			宅地建物取引士、一級建物アドバイザー、住宅ローンアドバイザー。 大工として7年間現場を経験し、その後現場監督として5年間建築に関わる。その後、不動産会社に入社。入社より2年で、トップセールスを達成。 2012年8月に独立し不動産売買仲介を主にした株式会社レンズを創業。創業から13年目にして売り上げは、毎年右肩上がり。独自の住宅ブランド「インフィーア」は、独自性があり性能が高いと好評。 趣味は、ツーリングで自然を見に行くのと、筋トレ、読書。

 

 

 

2. 東京の不動産市場：価格は上がっているが、それは“誰にとっての好機”か？

 

2025年の東京では、再開発エリアや都心部を中心に価格上昇が続いています。

特に渋谷区・品川区などでは前年比20%以上の上昇も見られました。

しかし、これは投資家にとっての好機であり、すべてのオーナーにとっての「売り時」とは限りません。

新築マンションの価格はついに1億円超。

この現象は、「一般の買い手」が離脱しているサインでもあります。

富裕層と投資家の二極化が進む中で、あなたの物件がどの層に訴求できるかを冷静に見極める必要があります。

 

3. 物件タイプ別「売りどき」診断：あなたの資産はどこに該当する？

3.1 新築マンションオーナーの場合

価格は高騰しているものの、購入層は狭まってきています。

売却益を狙うなら今がピークかもしれませんが、次の物件取得を考えるなら慎重に。

売って得しても、次が高ければ意味がないからです。

 

3.2 築20年超え中古マンションの場合

今、買い手は築古にも注目しています。

リフォーム済みであれば「即住める・立地が良い・価格が手ごろ」と三拍子揃った物件として人気。

もしあなたの物件がこの条件に合致するなら、“今が最大のチャンス”かもしれません。

 

3.3 戸建て住宅：都心希少性と郊外需要のはざまで

都心では土地付き戸建ての需要が依然として強く、供給も限られています。

逆に郊外では、高齢化や空き家問題に直面しており、早めの売却が推奨されます。

 

3.4 商業物件：テナントリスクと再評価の分かれ道

テレワークの浸透でオフィスニーズは変化していますが、再開発エリアの商業物件は再評価される傾向に。

テナントとの契約内容や将来のリノベーション性など、資産価値を分解して見直す視点が重要です。

 

 

4. “売り時”の判断基準：未来のあなたに後悔させないために

 

4.1 季節と人の動き

不動産売買のピークは春と秋。買い手が動くタイミングを見計らって売却を仕掛けることが、高値成約の近道です。

 

4.2 金利と経済の動き

マイナス金利政策が終了した今、住宅ローン金利は確実に上昇傾向。

これから買う人の“資金力”は弱くなっていくため、今が売り時である可能性が高いです。

 

4.3 築年数 vs 資産価値

築浅だから良いわけでも、古いから悪いわけでもない。

市場が欲しているのは「状態の良い物件」「立地が良い物件」。

逆に、築年数がネックになるような物件は、今のうちに売却しておいた方が得策かもしれません。

 

4.4 政策と税制の変化

2025年は税制改革の年でもあります。

特に相続や譲渡益の控除制度が変わる可能性があるため、「控除が使えるうちに売る」という戦略は極めて有効です。今すぐ税理士と確認しておくべきポイントでしょう。

 

5. 将来を見据える：予測と“もしも”のリスクマネジメント

 

• 金利がさらに上がったら？ → 買い手が減り、価格は下がる。

• 供給過多になったら？ → 自分の物件が埋もれてしまう。

• 景気が後退したら？ → 不動産は真っ先に売れなくなる。

• 環境対応が遅れたら？ → 古い物件は価値を失う。

 

これらのシナリオに備え、「売却の選択肢」をいまのうちから視野に入れておくことが、将来の損失回避につながります。

 

6. まとめ：個人の状況に合った“売却戦略”を立てよう

 

不動産売却は「市場が良いから売る」のではなく、「自分にとって今が適切か」を基準に決めるべきです。

たとえば：

 

• 「築古のマンションを相続したが、自分では使わない」→ リフォームせず、早期売却で現金化。

• 「投資用として購入したが、価格がピークを迎えている」→ 税制優遇を活かして売却。

• 「老後資金を考えたとき、資産の整理をしたい」→ 不動産から流動資産への切り替え。

 

いまは“売れる”時期かもしれませんが、そこにあなたのライフプランが乗っていなければ意味がありません。

そしてその戦略を実行する際には、「どのように売るか」も重要な選択肢となります。

そこで注目したいのが、不動産マッチングプラットフォーム「リガベル」の存在です。

 

【リガベルとは？】

リガベルは、「売りたい人」と「買いたい人」を効率よくつなぐマッチングプラットフォームです。不動産取引でよくある不安――たとえば、

 

• 営業マンからの過剰なプレッシャー

• 考える時間や準備時間の不足

• 非公開で進められる取引の不透明性

• 複雑になりがちな手続き

 

こうした課題をクリアにし、透明性のある取引を実現することを目的としています。

 

特徴：

• 価格交渉は、口頭ではなく“入力するだけ”：伝えづらい金額も、数字でスムーズに提示可能。

• 申込期限が明確：当日判断の必要がなく、じっくり検討してから決断できます。

• 買い手登録は無料：物件に興味がある買い手と気軽につながることができます。

• 自分のタイミングで売却ができる：申し込みが入ってから交渉を始められるため、余計なストレスがありません。